借金苦でお金に困ると人間はどんな事でもする
子供が病気で入退院を繰り返し、治療費などで貯蓄が尽きた頃。
ようやく回復してきて退院できて、さぁこれからだ!!と明るい未来が開けたのも束の間・・・
夫の会社が倒産しました。
借金苦に陥りました。
退職金も無く、
失業保険が終了しても夫の仕事は見つかりません。
賃貸暮らしで収入は私のパートと、夫の短時間のアルバイト。
子供の医療費もふくらみました。
そんなギリギリの生活の中で、子供が集金袋を持ち帰りました。
でも、たった900円のお金がありません。
財布の中には61円。
家中の売れる物は全てとうに売り払っていました。
今考えると、「父親がリストラにあい収入も殆ど無くて集金の支払いが出来ません」
と学校に連絡をしたらなんとか対応してくれたと思います。
ここまで借金苦で悩んだことはなかったでしょう。
でも、たった900円です・・・余りに恥ずかしく、翌日は忘れたフリをして子供を送り出しました。
子供は当然学校で注意されました。
それを分かっていても、持たせるお金がありませんでした。
お金を借りれる所全てから借りていました。
それでも61円・・米が無くなれば終わりです。来月の家賃を支払う術もありません。
ずっと借金苦で死ぬ人は馬鹿だ、と思っていました。
どうしよも無くなれば、自己破産も出来るし、債務整理も出来る、お金が無くて命を取られるなんて考えられない、と常々思っていました。
でもイザ財布の中が空っぽになって、お金を貸してくれる人も居なくなっても、学校に
「900円の集金が支払えません」の一言をいう事が恥ずかしくてとても出来ません・・・
お金が無くて死ぬ人は馬鹿だからではなく、恥を捨てられないからなんだ、と痛感しました。
生命保険は失効したから自殺ではお金は入らない、あの車にはねられたら慰謝料がもらえる・・・
と思い悩んでいた時、夫の就職が決まりました。
もう少しで私もお金の為に死ぬ所でした。
今考えると馬鹿だと思いますが、当時の借金苦を考えると必死でした。
本当にお金に困ると人間はどんな事でもする、と昔母に聞いた言葉を身を持って実感しました。
本当にお金に困ったとき、お金を借りる所が無い
本当にお金に困った時に、誰にも知られないでお金を借りたいと思うときがあります。
これまでも、何度もお金を借りようとしてのですが、どうせ貸してくれるところなんて無いんだと決め込んでいました。
それにもし返済が遅延して借金がますます増えるようなことにでもなったらもう終わりです。
900円に泣いた私ですが、今数千円あればということが何度もありました。
実は、何度か借りたことがあるんです。
1万程度ですが、確実に返せる金額にしました。まったく知られていないような小規模な金融会社です。
ネットで探したのですが、詐欺まがいのところも数多くあるようです。
私がたまたま運がよかったのかも知れませんが、よく相談に乗ってくれ正直助かりました。
これから、また本当にお金に困った時は借りるかもしれませんが、ちゃんと支払いのこともきっちり考えて借りるようにしたいと思っています。